13億9千万人と、世界最大の人口を誇る中国(2017年、出典:国際通貨基金)は、世界有数の農業国であるブラジルから多くの農産品を輸入している。かつては、中国によるブラジル農産品の輸入は大豆に集中していたが、2008年から2018年にかけて、大豆以外の品目も数多く、中国に買われるようになったと、10日付ブラジル紙が報じた。
ブラジル紙は品目ごとに「総輸出量に占める、中国に輸出された量の比率」をグラフ化した。08年は48%だった大豆が82%に上がったのをはじめ、セルロースは18%から42%、綿は3%から28%、皮革製品は20%から25%、食肉は0%から19%へと、同国への輸出量の割合が増えている。
中国はブラジル産の豚肉と牛肉の世界最大の輸入国であり、鶏肉はサウジアラビアに次いで2位だ。
ここ10年で中国は、ブラジル産の綿花を非常に多く買うようになった。ブラジルは中国の需要を見越して、綿花の生産性を高めた。中国は将来的に農業企業を買収するなどして、ブラジルで綿花を生産することにも興味を示していると、ブラジル側には知らされている。
ただし、中国側の大豆輸入は増えたが、大豆油の輸入は、比率にして31%から16%、金額にして8億3千万ドルから1億6300万ドルへと減っている。
ブラジル紙によると、中国向け大豆油の輸出が減少した事により、ブラジルの大豆加工業は生産能力を削減したという。
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