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《ブラジル》PSLと共産党が同候補推し?=下院議長選の意外な展開

 2月1日に行われる下院議長選で、ボルソナロ大統領の社会自由党(PSL)と、反目するブラジル共産党(PCdoB)が、同じロドリゴ・マイア現議長(民主党・DEM)の再選を推すことになった。16日付現地紙が報じている。
 PCdoBはボルソナロ氏が大統領選で徹底攻撃したフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)の副候補マヌエラ・ダヴィラ氏の政党でもあり、PSLとの関係は悪いが、下院議長選は共にマイア氏推しだ。
 これは15日、「PTとは別の左派連合」を結成した民主労働党(PDT)とブラジル社会党(PSB)、PCdoBが、ここ数日の会談でマイア氏支持を決めたことによるものだ。
 マイア氏のDEMは保守政党だが、PCdoB党首でペルナンブッコ州副知事のルシアナ・サントス氏は、「マイア氏は3年にわたり、議会内で民主主義を守った」と理由を語っている。
 PSLと同じくマイア氏を推すことに関して、ルシアナ氏は、「我々より、PSLの方こそマイア氏を推す理由を説明するべき」と語り、ボルソナロ氏やPSLの知事、議員候補らがマイア氏を批判していたことを皮肉った。
 なお、マヌエラ氏はPCdoBのマイア氏支持を「遺憾だ」としている。