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《ブラジル・ゴイアス州》連邦政府にRRF適用を申請=60億レアルの財政赤字を抱え
中西部のゴイアス州政府が、60億レアルに及ぶ財政赤字を抱え、連邦政府に州財政再建計画(RRF)の適用を求めていると、16日付現地紙が報じた。
RRFは州の公社民営化や職員の賃上げ凍結など、連邦政府が決める財政再建策に従う代わりに、連邦政府への負債の返済を6年間差し止める制度で、17年5月にテメル大統領(当時)が裁可した。
国庫庁財務局(Tesouro Nacional・TN)の職員はすでに現地入りし、ゴイアス州政府がRRF適用を求めた際に提出した再建策を実行できるか否かを監査している。ゴイアス州と同様に、RRF適用を申請したミナス州も今週中に国庫庁のスタッフを迎える。
これまでにRRF適用を認められたのは、リオ州だけだ。しかし、同州政府は、議会の反対に遭い、RRF適用条件の州水道公社(Cedae)民営化に苦労している。
リオ・グランデ・ド・スル州もRRF適用の仮合意は結んだが、正式適用のための条件の州営銀行民営化などがまだ果たされていない。
「連邦政府の援助がなければ、州民の受ける痛みはより大きくなる。RRF適用条件は速やかに果たされる」と、ゴイアス州のクリスチアーネ・アルクミン財務局長は語る。
RRFの適用が認められた州が果たすべき義務は、「歳出上限制定」、「職員給からの社会保障費の天引率引き上げ」、「州営公社の民営化」などだ。