《日系の百十年の歴史へて笑顔光らせ若人(わかうど)語る》
16日、皇居宮殿にて平成最後となる「歌会始の儀」が執り行われ、眞子内親王殿下は、昨年7月のブラジルご訪問を振返って、冒頭の御歌を詠まれた。
宮内庁は「日系の若者が自分の先祖や日本への思い、将来の夢、仕事や活動について、生き生きと話すのをお聴きになる機会があり、その時の印象を歌にお詠みになりました」と解説している。
殿下ご来伯前の昨年6月26日、秋篠宮邸でご引見を受けた上塚植民地入植百周年実行委員会の前田ファビオ委員長によると、殿下は「若い日系人の方とお話できるのを楽しみにしています」とお話されたという。
ご訪問では、各地の開拓犠牲者之碑に祈りを捧げ、先人の志や苦難と日系社会が歩んでこられた長い道のりに思いを馳せられるとともに、ご引見では若手日系人と多くの交流をもたれた。
110年の時を経て、日本の伝統文化を引継ぎながらも、あらゆる分野で活躍を見せる若手日系人に、ブラジル日系社会の未来を見出されたのかもしれない。