民間航空監督庁(Anac)は17日、国内第4の航空会社アヴィアンカ社の航空機10機を22日までに没収すると発表した。18日付現地各紙が報じている。
アヴィアンカは12月11日に、民事再生法適用を申請している。同社は航空機を借りて営業しているが、巨額の負債に苦しみ、レンタル料の支払いが滞っていた。
14日、アヴィアンカは機体の没収期日を15日間延ばすため、調停審問に参加。そこで、2月1日、新たな負債返済計画を提出するまで、機体没収は先延ばしされるとの合意を得ていた。
Anacによる処分はエアバスA320型機10機が対象で、これらのオーナーは、米国本社の航空機リース会社、GEキャピタル・アビエーション・サービス社だ。
ただし、Anacの決定は機体の運行を禁じるのみで、返却を強制する力はないので、オーナー会社はまだ、10機を取り戻せてはいない。
スイスのUBS銀行は17日、アヴィアンカ社存続の可能性ありとのレポートを出したが、それには路線縮小が条件だ。
アヴィアンカ社は、飛行機没収は14日の裁判所の判断に反するとした上で、営業は通常通り行われており、関連案件に関しては必要な手段を講じるとしている。
Anacは、アヴィアンカ社の航空路線に運休や遅延、日付変更などの影響が出る可能性があるため、航空券購入者は直接アヴィアンカに問い合わせるようにと案内している。