サンパウロ市中央部のセー広場のシンボルのひとつで、市の中心を示すマルコ・ゼロ記念碑が破壊される事態が起きたが、市が1日で復旧させたと、22日付現地紙が報じている。マルコ・ゼロは、サンパウロ市を基点とする距離や方向を表示する際の基準点でもある。
このマルコ・ゼロ記念碑が20日、セー広場で行われたレゲエのイベント後、トラックによって倒され、台座だけが元々の場所に残された。
事故の後、マルコ・ゼロが本来あった場所から50メートルほど離れた木の根元に転がっている様子を伝える写真がネットで出回ったことで、市民たちは驚いた。
それはサンパウロ市市政記念日(25日)まであと5日に迫っていたからだ。その記念すべき日を目前に、1934年に作られ市のシンボルのひとつであるマルコ・ゼロが破壊されたことが許せない市民は多かった。
そこで、21日、セー区役所は早速、マルコ・ゼロを元の位置に戻す作業を実施。約2時間後には、「マルコ・ゼロは無事、元の位置に据えつけられた」と発表された。
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