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不測の事態が日常茶飯事化?

 22日午後5時過ぎ、23日付の紙面作成中に停電が起きた。今月はもう2度目だが、前回は発生が早く、回復後に作業を進め、翌日の新聞を発行出来た。だが、今回は間に合わないと誰もが感じるタイミングだった▼原因は前回と同じく外部の変圧器で、電気会社や印刷所と連絡をとり、7時までに印刷所にデータを送れば発行可能という事で話がついた。印刷後に全国向けの発送や配達の手続きが待っており、これ以上は遅れられない。そのためのタイムリミットとされた6時半を過ぎても復旧せず、23日付の新聞発行やサイト更新は不可との判断が出た▼実を言うと、日中に起きた停電で新聞発行が危ぶまれた事は何度かある。近くの会社や県人会に機材を持ち込んで切り抜けた事もあるが、今回はそれもならず。以前、停電が繰り返し起きた時、発電機導入との話も出ていたが、経費などを調べると言ったきり話が立ち消えていたのを改めて思い出す。あの時に発電機を入れていれば、購読者の方々に迷惑をかける事態は防げたのにと臍をかんだが、後の祭りだ▼強盗に襲われ、所持品を奪われたとか、地下鉄や都電の故障や事故で予定していた時間に間に合わないといった不測の事態は避け難い。否、これらの事件が日常茶飯事的に起きているのがサンパウロ市であり、ブラジルだとさえ思う。22日も、停電だと慌てる人より、早く帰宅出来ると笑みさえ浮かべて出て行く人の方が多いのが印象的だった。停電や地下鉄の故障が日常茶飯事化する原因は、機材の老朽化と保守作業の不徹底だろう。電気復旧を待ち、消灯などを確認、施錠する時、「明日は苦情の電話が殺到するだろうな」と思い、辛かった。(み)