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《ブラジル》旅行収支=18年は123億ドルの赤字=ドル高で財布の紐きつく
ブラジル中銀が28日に発表したデータによると、昨年ブラジル人がブラジル国外で消費した金額は、外国人がブラジル国内で消費した金額を123億ドル上回ったと、29日付現地紙が報じている。
昨年、ブラジル人がブラジル国外で消費した金額は総額183億ドル、外国人がブラジル国内で消費した金額は総額60億ドルで、その差は123億ドルだった。
旅行収支が赤字だったという事は、ブラジル人が積極的に国外で消費している事をさすが、17年の旅行収支は132億ドルの赤字だったので、赤字幅は6・41%減った。
中銀の統計部門長フェルナンド・ロッシャ氏は、「18年は17年に比べ、僅かながら正規雇用が増え、失業率も減ったため、一般家計の購買力も上がったが、ドル高で推移した為替がブラジル人の国外消費を冷え込ませた」と語っている。
2017年のドル/レアル相場は平均1ドル=3・19レだったが、18年の平均は14・7%高く、1ドル=3・66レだった。ドル高は、国外での出費を抑えさせる、または、国外旅行を諦めさせるように消費者心理に働く。
現在のドルはさらに高く、1ドル=3・70レ付近で推移しているが、中銀は今年の旅行収支を170億ドルの赤字、つまり、ブラジル人がより積極的に国外で消費するようになると予測している。
ドル高でもブラジル人総体としての国外出費が高まるには、景気が回復し、ドル高の影響をカバーするほどに一般家計の購買力が上がる事が必要だ。