インフラ相のタルシージオ・フレイタス氏は29日、サンパウロ市で開かれたイベントで、ボルソナロ政権は、発足から100日以内に23の公共事業民営化(経営権委譲)の入札を行うことを望んでいると語った。同日付G1サイトが報じている。
23の公共事業リストには、空港、ターミナル港、鉄道が含まれている。
同相は、交通輸送関連の規制機関の統一問題にも触れ、「市場や、この手続きに関わっている諸団体の声に耳を傾け、全体の合意が取れた場合にのみ、規制機関の統一を行う」とも語った。
フレイタス氏は更に、会場を埋めた企業家や金融市場の幹部らに対し、「ブラジルの発展は皆さんの肩にかかっている。問題解決に率先して取り組んでもらいたい。それは大きなビジネスチャンスでもある」と呼びかけて結んだ。
インフラ相と呼応するように、民営化推進局長のサリム・マッタル氏も同日、サンパウロ市で開催された別のイベントで、「国営企業は最終的にペトロブラス(PB)、連邦貯蓄銀行(CAIXA)、ブラジル銀行(BB)しか残さない。つまり、残りは民営化するのがボルソナロ政権の方針」と語った。
ブラジルには現在、130を超える国営企業が存在する。同局長は、PB、CAIXA、BBの3社を国営企業として残すものの、関連子会社などは民営化、または株式を売却すると語った。