日本移民110周年記念として、昨年から始まったGLイベンツとTASAイベンツ共催の『第2回リオ祭り』が25、26、27日の三日間、リオ市のリオセントロ・コンベンション・イベントセンター第4パビリオンで盛大に開催された。リオ最大規模の日本祭りで、昨年よりも1割多い、延べ4万4千人(入場料20レアル)が来場し、日本文化のワークショップ、太鼓、アニメ・漫画などを楽しんだ。本紙の姉妹紙「ジョルナル・ニッパキ」の取材に対し、TASAイベンツの佐藤孝男社長は「リオに日本文化を普及できたと自負している。来年は更に面白い企画に取り組みたい」と早くも来年に対する展望を語った。
リオ祭りの前身「リオ日本祭り」は同市内のフラメンゴ公園で行われていた。しかし悪天候によるトラブルに直面し、場所を変更する必要が生じた。リオ日系協会の松浦實会長によれば「そこにTASAイベンツとGLイベンツから新しい祭りの話があり、これが始まった」と言う。
リオ日本祭りは2日間で1万2千人の集客だったが、昨年のリオ祭りでは3日間で約4万人が来場。同市の一大イベントへと成長した。
昨年と同様に非日系人の来場者を中心に、会場は賑わいを見せた。日本食コーナーや、茶道や書道、茶道・生花・書道など日本文化のワークショップ、武術家のデモンストレーション、歌や踊り、太鼓などのショー、仮想現実ゲームの紹介、漫画やアニメのコーナーなど、多くの見世物で来場者を楽しませた。
今年もミス・ニッケイ・リオ祭り、コスプレコンクールが開催され、思い思いに凝った衣装に身を包んだ出演者が観客を魅了した。
25日の午後7時から行われた開会式には、来賓の在リオ日本国領事館の近藤健首席領事、国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長、リオ州日伯文化体育連盟の森巍(たかし)理事長、日系協会の松浦会長が出席。リオで盛大な日本文化の祭りが開かれることに対し、それぞれ感謝と祝辞を述べた。
琉球國祭り太鼓やミュージカル、藤間流日本舞踊、ひまわり太鼓、日本から来伯中の「バケツドラマー」MASAさんのライブショーなどがあり、来場者の熱気を高めた。
GLイベンツ責任者のミレナ・パルンボさんは「カリオカ(リオっ子)は全ての文化を喜んで受け入れる。だからこの祭りも成功した」と昨年より動員できた理由を語った。
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リオ祭りで今回特別に表彰された人の1人は、なんとサンパウロ市のリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の池崎博文会長。「日系社会を代表する人」として表彰されたそうだ。姉妹紙のジョルナル・ニッパキ紙によれば、池崎会長はリオで表彰されたことに非常に感動したとか。サンパウロ市では数え切れないぐらい表彰を受けてきた池崎会長も、リオで受けるオメナージェンには込み上げるものがあったよう。