【既報関連】1月25日にミナス州ブルマジーニョで発生した鉱山ダム決壊事故の救助隊が、事故から8日目となった2月1日の正午過ぎに、事故の被害者を慰める、ささやかな式典を行った。
式典は、事故発生からちょうど一週間となる、2月1日金曜日の午後0時40分頃に行われた。
鉱山の高台にあったダムが決壊し、あふれ出た鉱滓(鉱山採掘過程で出る有毒な泥)は下流の鉱山設備や管理会社ヴァーレの建物、民間の宿泊施設などを次々に飲み込んでいった。
0時40分という時間帯は、ダムや関連施設で働く従業員の昼食時間で、ヴァーレ社の食堂には多くの従業員が集っていた。食堂があった場所周辺やその下流からは、一週間の救助、捜索活動中も、多くの遺体が見つかっている。
式典では、現場上空をヘリが飛び、バラの花びらが撒かれた。式典の開催を知った人々はベロ・オリゾンテ市内の消防署まで、花びらを撒くためのバラを届けた。また、事故現場や情報センターに花を手向けた人も大勢いた。
事故発生の時間になると、鎮魂歌が歌われ、祈りが捧げられ、聖書も読み上げられた。また、決壊箇所からはじまった花びら散布は、食堂付近など、汚泥が流れた地域まで拡大して行われた。
また、現場には十字架が掲げられ、ブラジル国旗、ミナス州の州旗も掲揚された。式典は15分ほどで終了したが、多くの参加者は悲しみを抑えきれない様子だった。(1日付アジェンシア・ブラジルより)
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