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《ブラジル》最高裁がフラヴィオ氏の訴え却下=ケイロスの疑惑捜査は継続

 今年最初の開廷となった最高裁で1日、マルコ・アウレーリオ・メロ判事が、フラヴィオ・ボルソナロ上議が提出した、リオ州議時代の元運転手ファブリシオ・ケイロス氏への捜査差し止め請求を却下した。1日付現地サイトが報じている。
 フラヴィオ氏が差し止めを求めたのは、リオ州検察局が金融活動管理審議会(COAF)の資料を基に進めていた、ケイロス氏の口座を巡る疑惑に関する捜査だ。この口座では、幽霊職員と思われる人たちからの振込みなど、120万レアルに及ぶ不審な金の動きが確認されていた。
 フラヴィオ氏は昨年12月に、上議に選出された人物に対する捜査は最高裁の許可が必要とし、捜査差し止めを要請していた。同件は、1月18日にルイス・フクス判事が「開廷まで暫定的に」との条件付でリオ検察局の捜査を差し止めたことで物議を醸し、以来、フラヴィオ氏の疑惑を巡る報道が過熱していた。
 アウレーリオ判事は、「この件が起こったのはフラヴィオ氏がリオ州議時代のものであり、最高裁は管轄外」として最高裁での扱いを拒否した。
 これは、政治家などの裁判特権(フォロ・プリヴィレジアード)の扱いが昨年4月に改定されたことに伴うものだ。それまでは「現職がどこにあるか」で管轄の裁判所が決まっていたが、それ以降は「疑惑が起こった時期の役職」で裁判所が決まるようになった。