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ボルソナロ=回復遅れ、退院1週延びる=病室から議会にメッセージ

 先月下旬から人工肛門をとりはずす手術のために入院中だったボルソナロ大統領の退院が、発熱などのために1週間延期されることになったと5日付現地紙が報じている。
 腸の結合手術を1月28日に受けて以来、ボルソナロ大統領はサンパウロ市のアルベルト・アインシュタイン病院に入院中だ。
 手術した直後は発熱も感染もなく、すぐに退院するものと見られていた。その後、発熱と、腸の結合部分に水が溜まるなどの状況が続き、退院予定がずれてきた。
 大統領の広報官オッタヴィオ・ド・レゴ・バロス氏は4日、「ボルソナロ氏の入院は、少なくともあと1週間は必要だ」と発表。当初、退院予定日は6日だった。
 バロス氏によると、ボルソナロ氏は前日3日にも37・3度の熱があり、現在は腸内感染を避けるための抗生物質の摂取が必要な状態にあるという。
 医師の診断書によると、痛みなどは感じていないが、まだ口からの食事はできず、静脈を通じて栄養補給を行なっている。ただし腸はすでに動きをはじめ、4日現在で2度の排便を記録した。「私は、国のために命をかけて戦っている大統領に改めて敬意を表したい」とバロス氏は語っている。
 一方、4日は連邦議会で開会式が行われたが、ボルソナロ氏は参加できない代わりにメッセージを送り、「社会保障制度改革のために議会が一丸となって団結してほしい」と呼びかけた。さらに教育の話題にも触れ、自らの政策「政党なき学校」に強く反対する労働者党(PT)を「イデオロギーを教育に持ち込んでいる」との批判も行なった。