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ロシアがブラジル産大豆に農薬減求める=輸入量の一時削減も考慮=ブラジル大豆は多くが遺伝子組み換え

 ブラジル産大豆から大量の農薬、特に除草剤が検出されているとして、農薬を減らさない限り大豆の輸入量を制限する一時措置をとる可能性があると、ロシア農業省がブラジル農牧供給省に通告してきたと、4日付ブラジル紙が報じた。
 通告を発したのはロシア農業省所管機関の獣医学・植物検疫局で、ブラジル農牧供給省も通告を受け取ったことを確認している。
 大豆は、ブラジルの主要輸出製品の一つで、昨年の総輸出量は8380万トンだった。同年ロシアのブラジル大豆の輸入量は109万トンに過ぎず、全体としては微々たるもの。
 ロシアは、ブラジル産大豆からグリホサートと呼ばれる除草剤が多く検出されたとしている。グリホサートはスウェーデンやデンマークなどでは禁止されているが、大規模農業を行うブラジルでは、大量収穫を行うために必要不可欠と認識されている。
 昨年9月にブラジル司法がグリホサートの使用を禁じる決定を下しかけた時、農業企業家でもあるマッジ農相(当時)は、「グリホサート抜きにブラジルの農業は立ち行かない」と主張、最終的にグリホサートの使用は認められた。ブラジル産大豆の多くは遺伝子組み換えで、グリホサートに耐性がある。
 大豆とその関連製品を生産する企業の団体Abioveは、「ブラジルは世界170カ国に高品質の大豆を輸出している。ロシアのクレームに関して、我々ブラジル大豆業界は業界が健全に発展していくため、開かれた議論を受け入れる用意がある」との声明を発表した。