【既報関連】サンパウロ州検察局は4日、麻薬密売者から賄賂を受け取り、組織的犯罪行為を幇助していた疑いで、サンパウロ市南部ジャルジン・マラジョアラ区にある軍警第22大隊所属の軍警53人を犯罪組織形成と、麻薬密売容疑で起訴したと、6日付G1サイトが報じた。
これは昨年12月に発動されたウビラジャラ作戦で54人の軍警が逮捕された件の続きで、検察は捜査を終えたことで今回起訴に踏み切った。
捜査によると、大型犯罪組織の州都第1コマンド(PCC)構成員たちが、第22大隊の管轄地区で麻薬密売を行うのを軍警たちは黙認していた。起訴状には、軍警たちがPCCに協力し、収賄、文書偽造、守秘義務違反を行っていたとも記されている。
昨年2月、「麻薬を押収した軍警が、『現行犯逮捕をしないでやる』などと言って犯罪者たちに賄賂の支払いを要求している」という匿名の通報があったことから、捜査は始まっていた。
司法当局が認めた容疑者の電話傍受により、犯罪は個人的ではなく、第22大隊所属の軍警が組織的に行っていた事が判明した。「賄賂は警察の階級順、または犯罪者への“貢献度”の高い順に支払われていた」と検察は指摘している。
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