ブラジル相撲連盟(籠原功会長)の新役員がこのほど発表され、3期12年を務めた籠原会長が勇退し、土屋守雄オスカル氏(68、二世)が新会長に就任した。大幅に若返りした新体制のもとで、さらに選手育成を強化してゆく方針だ。
7日、籠原功名誉会長と来社した土屋新会長は「これまで会議は日本語を混ぜていたが、今では相撲選手の9割が非日系人という時代。役員の若返りを図り、選手との距離を縮めることが狙いだ」と語った。
連盟傘下には現在9支部があるが、そのうち6つがサンパウロ州に集中。その他、パラー、南大河、リオ州にも支部がある。
最盛期に比べれば、相撲人口は減少しているものの、スザノ市のように公立小学校3校で相撲が授業に導入されている事例もある。連盟は役員の若返りを図ることで、より一層の選手育成強化を図りたい意向だ。
土屋新会長は「毎年、相撲世界大会に16人の選手を送りこんでいるが、選手が実費負担するのでは参加は難しくなる。連盟としても資金集めをさらに強化していきたい」と話し、「後進のために役員を退いた先輩方にも、引き続きご協力をお願いします」と呼びかけた。
なお、19―23年の新役員は以下の通り(敬称略)。
▼会長=土屋守雄オスカル▼副会長=樋口貴大ウィリアム、木本忠昭、小齋平徹、フェルナンダ・ロジャス▼会計監査=ケウピス・ゴメス、上原実、樋口義弘ワグネル▼会計監査(副)=ルーベンス・サウセード、坂下義弘、上原エリオ▼技術部長=黒田吉信▼総務ウェリントン・ベゼーラ▼副総務=渡辺ルシアーナ▼渉外部長=大瀧多喜男▼地方理事=アダイウトン・スパラヴィエリ(グランデABC)、渡辺ルシアーナ(ノーヴァ・セントラル)、清田武久(北)、ルーベンス・サウセード(聖)、籠原パウロ(サント・アマーロ)、大瀧多喜男(聖南西)、ダニエル・ゲーデス(リオ)、佐藤勇三(南大河)、プリニオ・モウラ(パラー)
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