上院議長に選ばれたばかりのダヴィ・アルコンブレ上議(民主党・DEM)に、高等選挙裁判所(TSE)で3件、最高裁で2件の捜査案件があることが明らかになったと11日付エスタード紙が報じている。
アマパー州で下議(2006~14年)、上議(15年~)のアルコンブレ氏には2014年の上院議員選挙のときに3つの捜査疑惑を持たれている。
まず、本人と肉親が経営する企業で、これまでの選挙で28万5千レアルが自動車の燃料費用として使われたことだ。特に14年の上院選だけで13万5千レアルが使われている。これは、この時の選挙で他9人の候補の燃料代合計よりも大きな額だ。
さらにLLSモライスという企業から、15万7600レアル相当の、内容を偽った5つの領収書が発行されていること。この件をめぐり、アルコンブレ氏は16年にアマパー州の連邦選挙裁判所から上院の任期剥奪の命令をだされている。
さらに、そのLLS社からアルコンブレ氏の会計担当のリナウド・アントニオ・マシャド・ゴメス氏の名義宛に3万4千レアルの不審な支払があったという。
捜査こそされていないが、実兄のジョシエル氏の企業が同州のテレビ局「アマゾニア」で政見放送で使用した2560レアルも疑惑の対象とされている。
最高裁からは、同じく会計担当のリナウド・ゴメス氏がアルコンブレ氏の偽造領収書を作成したこと、そして同氏が、自分の企業RAM社を通じて、アルコンブレ氏ならびにDEMの支部から合計で47万8千レアルの不審な支払を受けていたことだ。
この案件は最高裁ではローザ・ウェベル判事が扱っている。アルコンブレ氏は昨年11月に同件の捜査の取り下げを求める訴えを起こしたが却下されている。
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