ブラジル地理統計院(IBGE)は8日、19年1月の広範囲消費者指数(IPCA・公式インフレ率)が0・32%だったと発表した。9日付現地各紙が報じている。
咋年2月から今年1月までの12カ月累積インフレ率は、3・78%となり、一カ月前の数値である3・78%からは0・03%ポイントアップとなったが、政府設定の今年のインフレ目標、4・25%±1・5%の範囲内だ。
今年1月は「食費、飲料費部門」が0・90%アップで、その一部の「家庭内食費」は0・97%アップだった。「家庭内食費」の中でも、フェイジョン・カリオカ(19・76%)、玉ねぎ(10・21%)、果物(5・45%)などの上昇が顕著だったが、トマトはマイナス19・5%(デフレ)だった。
「個人出費部門」は0・61%アップだったが、「衣類部門」はマイナス1・15%だった。
昨年1月のインフレ率は0・29%で、今年の数値はそれと比較すると0・03%アップ(=インフレ傾向やや加速)ではあるが、景気回復の勢いも、雇用も伸びも弱い事から、今年のインフレも、穏やかなペースになるだろうというのが、経済関係者大方の見方だ。
なお、11日にブラジル中銀が発表した今年のインフレ率予測は3・87%だった。
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