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《ブラジル》政治監視するアプリを発表=議員の怠慢、背信を防ぐ?=プロモーションに巨大双眼鏡

議員を監視するかのように置かれた巨大な双眼鏡(Wilson Dias/Ag. Brasil)

議員を監視するかのように置かれた巨大な双眼鏡(Wilson Dias/Ag. Brasil)

 2018年後半の選挙の熱狂もどこへやら――多くの有権者は、自分が投票した候補、対立候補の当選落選の人間ドラマだけに心を奪われて、「政治参加」の役割を果たした気分になりがちだ。だが「政治参加」は選挙で終わりではなく、市民の大事な役割はまた残っている。それは「政治家の監視」だ。
 政治家が議会でどのような仕事をしているか、法案承認の採決時にどのような投票行動を取っているかを簡単に調べられるスマートフォンアプリ、「Poder de voto」がブラジルで発表された。
 同アプリの宣伝のために開発会社は、ブラジリアの国会前に双眼鏡の形をした巨大なバルーンを設置した。
 アプリを使えば、いま議会で何が議論されているか、特定案件ごとに各政党はどんな意見の立場があるかを知る事ができる。利用者は上院議員3人、下院議員1人を設定して、彼らががどのような投票行動を取ったかも追跡できる。
 さらに、利用者は法案に賛成、反対の意見も書き込む事ができる。
 アプリを開発したマリオ・メッロ氏は、「重要法案が採決されそうになると、アプリの利用者に知らされる」という機能についても言及。「アプリを通じて、議員たちの怠慢も防げるし、有権者への二枚舌もすぐにあらわになる。有権者たちは、自分が投票した議員は本当に自分の代弁者になっているかを知る事ができる」と語っている。
 メッロ氏はさらに、「Poder de votoは政治参加を容易にし、議員への健全なプレッシャーにもなる。議事堂に向けられた巨大な双眼鏡はその象徴」と語った。
 双眼鏡型のバルーンは16日まで設置されている。(2月12日付アジェンシア・ブラジルより)