ブラジル南部、南東部を走る7本の高速道路の通行料を増額調整することを、インフラ省は検討していると12日付現地紙が報じた。
7本の高速道は全て民間企業に運営委託されている。5本を運営しているのはアルテリス社で、アシオナ社と、トリウンフォ社が1本ずつ運営している。
「経営権取得時に課された車線拡大や、安全管理システムへの投資を全ての道路で実行するためには総額46億レアルが必要」とアルテリス社は主張している。同社は通行料を値上げし、収益を投資にあてる考えだ。アシオナ社とトリウンフォ社も似た状況下にある。
2・4レとなっているフェルナン・ジアス高速道の通行料を58・3%増の3・80に引き上げ、12億レの設備投資費に当てる事をインフラ省は試算している。
レジス・ビッテンクール高速道のケースでは、現状の3・20レを25%増の4レに引き上げ、11億レの設備投資費用を捻出する。これらの試算は軽車両の設定で、大型車、バスの場合はもっと高くなる。
インフラ省のタルシシオ・フレイタス大臣は、「PT政権期に決められた通行料は低く、値上げの余地がある。国民の皆さんは、より快適に高速道路を利用するため、今より少し高い通行料を支払う意思があるか? それを知るために公聴会を開く」と語っている。