ブラジル中銀が15日、2018年の経済活動指数(IBC―br)が2017年比で1・15%上昇だったと発表した。
IBC―brは、国内総生産(GDP)に先行して出され、GDP動向の先読みとなる。
昨年は、工業生産高1・1%増、4年ぶりの前年比増となる、52万9千人分の正規雇用増、低いインフレを支えに、3月の通貨政策会議(Copom)以降、年内にわたって据え置かれた、最低水準の経済基本金利(Selic)6・5%などのポジティブ要因があった。
しかし一方で、5月の終わりに発生した、全国規模のトラックストは159億レアルの損失を引き起こした。
中銀の算出するIBC―brは「農牧畜業」、「工業」、「サービス業」、「税収」に絞って計算されるが、IBGEの算出するGDPは、「公共支出」や「投資」も使って計算されるため、いつも同じ伸び率が出るわけではない。
中銀が国内100以上の金融機関に行ったアンケート調査では、18年GDPは、17年比1・25%増というのが平均値だった。
2018年の正式な国内総生産(GDP)は2月28日にブラジル地理統計院(IBGE)から発表される予定だ。(2月15日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルより)
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