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《ブラジル》ドローンが飛行機離着陸妨害=監視システムの導入始まる

ドローンの普及が、飛行機の発着に影響を及ぼしている(参考画像・Capricorn4049)

ドローンの普及が、飛行機の発着に影響を及ぼしている(参考画像・Capricorn4049)

 遠隔操縦できる小型飛行物体ドローンは近年、娯楽用途、農薬散布、上空からの監視用など様々な用途で使われる。しかし、普及と共に飛行場の飛行禁止区域に入ってしまい、飛行機の離着陸を妨害する原因の一つになっているのも現状だ。
 飛行場や地元当局らがこうした事態を避けるため、ドローンの使用規制に乗り出している。
 サンパウロ大都市圏内には、サンパウロ市内のコンゴーニャス空港と、グアルーリョス市内のグアルーリョス国際空港の、二つの空港がある。
 今年から、ドローンの位置を察知する警戒システムが、コンゴーニャスではテスト導入され、グアルーリョスでは本格導入となった。
 グアルーリョス空港の管制責任者のミゲル・ダウ氏は、「二つの空港の半径7キロ圏内を飛ぶドローンはすぐに居場所を察知され、監視センターのモニターに現れる」と語る。
 ドローン監視システムの考案者、エドゥアルド・ネジェール氏は、「ドローンと、コントローラーは交信しており、我々の監視システムはドローンだけでなく、それを操作している人物がどこにいるかも突き止められる」と補足した。
 また、ドローンが空港の半径3キロ以内を飛行すると、警戒度はより高まり、空港側から警察にドローンを操作している場所が伝えられ、警察が現場に向かい操縦者を見つける仕組みだ。
 コンゴーニャス空港の例に限っても、昨年の監視システム試験導入以降、500機ものドローンがすでに探知されているという。
 空中のドローンを落とすことは技術的には可能だが、現行法では許されていない。(2月17日付エスタード紙より)