ベジタリアン料理など健康的な食生活の普及活動を行っている料理研究家ベラ・ジウ氏が、サンパウロ市に「ヒヨコマメのコロッケ」、「フェイジョン製ハンバーガー」、「香草の揚げ団子」などのメニューを提案したと16日付現地各紙が報じた。
これサンパウロ市教育局が、肉食に偏らないメニューで子供たちにたんぱく質を摂らせる計画の一部として実施される。
2011年からサンパウロ市は、毎週月曜日は「肉なし昼食の日」として、植物性タンパク質を給食に出してきた。これは、肉の消費を抑え、植物性タンパクに目を向けるという世界的傾向に沿ったもので、以前にもジェイミー・オリヴァー(英国)などの有名シェフが協力している。
肉を減らしても子供の発育に必要なタンパク質が摂れるように、メニューは考案されていると市は発表している。
ブラジル・ベジタリアン協会(SVB)のモニカ・バウヴァ会長によると、近年ブラジルでは、フェイジョンの消費量も減少しているという。
現状を危惧したSVBが、サンパウロ市とコラボレーションして、今回のベラ・ジウ氏考案のメニュー発表に繋がった。
ジウ氏考案のメニューは、サンパウロ市と契約の食材発注業者や、所持している調理器具などの制約の中で、安全に大量生産が可能であるかという観点から、変更が加えられる可能性もある。
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