第60弾ラヴァ・ジャット作戦が19日に敢行され、サンパウロ州高速道開発公社(DERSA)元局長のパウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ(通称パウロ・プレット)容疑者が再逮捕された。20日付現地紙が報じている。
ソウザ氏は、連邦警察から“民主社会党(PSDB)のオペラドール(汚職周旋人)”と疑われている。「アド・インフィニツム」と名付けられた今回の捜査は、彼が局長だった時代の高速道建設汚職の疑惑に関して行われた。同氏は昨年2回も逮捕されたが、最高裁のジルマール・メンデス判事の判断で保釈された。
ジョゼ・セーラ氏が州知事時代の2007年から10年にかけて、パウロ・プレット氏は同開発公社局長を務めていた。その07年から17年にかけて、スイスの秘密口座で1億3千万レアルもの金銭授受が行なわれていたと見られている。
この件は当初、サンパウロ州検察局が管轄していたが、パウロ・プレット氏が支払った賄賂の中に、ペトロブラス疑惑の汚職仕掛け人だったパウロ・ロベルト・コスタ氏やペドロ・バルスコ氏の名が含まれていたことから、クリチーバ連邦警察の管轄となった。この疑惑にはオデブレヒト社も絡んでいる。
今回の捜査では、前外相でサンパウロ州選出上議でもあったアロイージオ・ヌーネス氏も家宅捜査の対象となった。12の住所が捜査対象となったが、うちの4つが同氏に関する場所だ。
連邦警察はアロイージオ氏がスイスに秘密口座を所有していないか捜査を行なっている。この騒動を受け、同氏は、ジョアン・ドリア州知事下でつとめていたインフラ投資局局長を辞任した。