「『寺田さんは日本に対する愛国心が強いから持っててくれ』と藤本さんがくれたんです」――サンパウロ州サンカエターノ市在住の寺田専登(せんと)さん(86、二世)は来社し、そういって「五箇条の御誓文」のプレートを見せてくれた。
寺田さんは1933年に当地で生まれたが「日本に帰るのだから」と家庭内では日本語のみ。厳しい日本語教育も受けた。そのお陰で日本語の会話や読み書きが出来る。だが、日本に行ったことはない。
友人である藤本さんからプレートを貰ったのは、昨年12月上旬。彼が昨年日本に行った際に「明治神宮崇敬会」の明治維新150年記念大会に参加し貰ったそう。彼から「日本への思いが強く、大事な友達だから」と言われて受け取った。「確かに大切な物をいただきました」と寺田さんは微笑んだ。(有)
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