サンパウロ市は23日、市内のバス、電車(地下鉄/CPTM)利用時に使うビリェッテ・ウニコの使用規定の変更を発表した。それによると、通勤用のヴァーレ・トランスポルテ(VT)の利用は「3時間に2回まで」になるなど、利用者に厳しい内容のようだ。26日付伯現地紙が報じている。
ビリェッテ・ウニコ全体の使用規定変更は5月24日からで、今後発行されるビリェッテは、通常の物もすべて、名前や写真、身分証明書の番号入りとなる。購入時も写真入りの身分証明書や納税番号の提示が必要だ。
他方、VTに関しては、従来なら「2時間につき4本まで可能」だったバスや電車の乗り換え利用が、「3時間で2本まで」となる。この規定は3月1日に発効する。
これによると、目的地まで3本の交通機関を利用する場合、従来は「乗り継ぎ割引」が2回効いていたのに、1回しか通用しなくなってしまう。市役所によると、交通機関を3本以上利用する労働者については雇用者が差額分を負担することになっており、労働者の負担は増えないという。
通常のビリェッテや学生用のビリェッテは、従来通りに利用できる。
また、従来のビリェッテは使用期限がなかったが、5月24日以降は、5年間という有効期限が設けられる。5月以降は従来のビリェッテにも有効期限が適用される。
また、ビリェッテに課金された金は5年間有効だったが、今後は1年間に短縮される。
その一方、新規のビリェッテは、従来のバスや電車以外に、タクシーや自転車レンタル・サービスでも使用できるようになる見込みだ。
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