経済省管轄の労働局は2月28日、今年1月の全就労・失業者台帳(Caged)のデータを発表。それによると、1月は正規雇用が3万4313人分増えた。
今年1月の3万4313人増加は、昨年1月に記録した7万7822人の半分以下だが、1月の数値としては、2013年以降で2番目に多い正規雇用増加となった。2013年1月は2万8900人増加だった。
また、2015、16、17年の1月は全て、正規雇用を失った人の数が正規雇用の口を得た人の数より多かったが、18、19年の1月は、2年連続で正規雇用が増えている。
また、昨年2月初めから、今年1月の終わりまでの12カ月間の累積では、47万1741人増だった。
正規雇用の増減を部門別に見ると、1月は8部門中5部門で増加したが、3部門は減少した。
正規雇用者が最も増えたのはサービス業の4万3449人で、製造加工業(3万4929人)、建設業(1万4275人)、農牧畜業(8328人)、鉱山採掘業(84人)と続く。
正規雇用者が最も減ったのは商業の6万5978人で、公共行政(マイナス686人)、公益事業(マイナス88人)が続いた。
「公益事業」は、電気やガス、水道といった、エネルギー、衛生部門を指す。
商業部門で6万を超える正規雇用のマイナスが出たのは季節的要因が大きい。1月は歳末商戦のために雇用された人々が解雇される傾向があり、小売業が6万9027人のマイナスだったが、卸部門では3049人分増えた。
また、公共行政でもマイナスだったのは、ボルソナロ新政権発足により、下請け契約が解除されたりしたからだ。
地方別に見ると、正規雇用が最も増えたのは4万1733人増えた南部で、中西部の2万2802人や、南東部の6485人が続く。
反対に、北東部は正規雇用が3万279人分減り、北部も6428人のマイナスだった。(2月28日付アジェンシア・ブラジルより)