《ブラジル》建設大手元幹部らの報奨付供述の内容が流出=21人に総計1億レアル以上の賄賂=“汚職オールスター”級の名前が続々

建設大手のOASが、8政党、21人の政治家に総計1億2500万レアルの賄賂を払っていた事が判明した。ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の捜査の一環として、OAS幹部たちが昨年行った報奨付供述の内容を現地紙がスクープした。
幹部らの供述は、昨年7月に、LJ作戦に関連する裁判の最高裁報告官であるエジソン・ファキン判事によって正式に承認(homologação)された。内容は秘匿事項扱いだが、供述を行った8人の元OAS幹部らがマスコミに暴露した。
8人は、賄賂の支払いを管理していた、「構造プロジェクト管理部」の一員として働いていた。政界に賄賂をばら撒いていたオデブレヒト社と同様、OASにも賄賂の支払いを担当する部署があったことになる。
ラケル・ドッジ連邦検察庁長官の署名入りで、76ページに及ぶ報告書には、OAS元職員、幹部らが行った217の証言内容の要約と、ファキン判事に対して報奨付供述としての承認を要求する旨が書かれていた。
OASが誰にいくら賄賂を払っていたか、また見返りとして、どのような利益を得ていたかをOASの元職員が明らかにしたのは初めてだ。
賄賂計画には、2014年のW杯用スタジアム建設事業や、サンフランシスコ川疎水工事に関する過剰請求などが含まれていたという。
今回明らかになった主な賄賂の受け取り者と金額は以下の通り。
アエシオ・ネーヴェス下議(社会民主党・PSDB、元上議)420万レアル。エドゥアルド・クーニャ元下院議長(民主運動・MDB)2900万レアル。エドゥアルド・パエス前リオ市長(民主党・DEM)2500万レアル。エウニシオ・オリヴェイラ前上院議長(MDB)200万レアル。ジェデル・ビエイラ・リマ元大統領府秘書室長官3万レアル。フェルナンド・ピメンテル元ミナス州知事(労働者党・PT)250万レアル。ジャッキス・ワギネル上議(PT)100万レ。ジョゼ・セーラ上議(PSDB、元サンパウロ州知事)100万レアル。ロドリゴ・マイア下院議長(DEM)5万レアル。セルジオ・カブラウ元リオ州知事(MDB)1千万レアル。ビタル・ド・レゴ連邦会計検査院(TCU)判事、300万レアル。
賄賂の多くは選挙時の闇献金の形で支払われたが、収賄を暴露された政治家たちは、「全く身に覚えがない」「正当な献金で、選挙裁判所にも届けている」「既に無罪やお蔵入りとなった件」「裁判や取調べの場でしかコメントしない」などと、弁護士や広報を通じてコメントしている。