5日未明、リオ州南部のバラ・マンサ市の病院で、妊娠27週の女性が暴行を受けて運び込まれ、緊急手術を受けたが、出産後に死亡する事件が起きた。
死亡したマリア・エジジャーネ・デ・リマさん(35)は、4日午後、膣からの出血を起こした状態で病院に運び込まれた。リマさんの体には、暴行を受けた事を示す痕跡がありありと残っており、45歳の夫が腹部などを蹴飛ばしたと医師達に告げた。
医師達は止血を試みたが、胎盤も外れ始めたため、早急に帝王切開を行う必要があると判断し、リマさんを分娩センターに送った。帝王切開で生まれたのは女児で、出生時間は午後5時40分頃とされている。この女児は、早産の未熟児として新生児用の集中治療室に入れられた。
リマさんの方は出血が止まらず、手術中に呼吸が止まるなどの問題も起きたため、医師達が蘇生術を施しながら止血作業を続けたが、5日の午前1時30分に事切れた。
リマさんが夫から暴行を受けたと語っていた事もあり、リマさんの遺体は法医学研究所に送られる事になった。同研究所では、死因解析を行うと共に、夫からの暴行と膣出血などとの関係などについても調査する。
リマさんの夫は彼女の書類などが必要だと言われて病院まで来たが、その場で警察が呼ばれ、警察署に連行された。しかし、検死の結果が出ていないため、事情聴取を受けた後、釈放された。リマさん達を知る人達によると、リマさんの夫は、これまでにも何度か、リマさんに暴行を加えた事があったという。(6日にも更新された5日付G1サイトより)