6日、サンパウロ州連邦裁判所第5刑事法廷が、サンパウロ州道路開発公社(DERSA)元理事のパウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ(通称パウロ・プレット)被告に対し、公金横領罪などで、145年8カ月の実刑判決を下した。同氏はオデブレヒト社と民主社会党(PSDB)の間のオペレーターと目されており、この判決はPSDBに重いものとなった。7日付現地紙が報じている。
マリア・イザベル・ド・プラド連邦地裁判事はパウロ・プレット被告に対し、犯罪組織を形成し、サンパウロ大都市圏を走るロドアネル(環状線)の南側の区画の建設工事やジャク・ペッセゴ大通りの拡張工事などで立ち退きが必要となったりした住民への賠償金の中から770万レアル相当を横領したとし、145年8カ月の実刑判決を下した。さらに1万2960日間分の罰金(1日につき当時の最低給料五つ分)の支払を命じた。
同被告に対しては、2月28日にも、ロドアネルやサンパウロ市の事業でのカルテルと不正入札の容疑で27年の実刑判決が下っていた。これらは皆、サンパウロ州ラヴァ・ジャット作戦に関連した裁判だ。また、3月1日には、収賄と資金洗浄の容疑で、同作戦で3度目の被告になった。
だが、パウロ・プレッタ氏は7日に70歳の誕生日を迎えたため、これらの求刑は半減されることになる。
また、同被告の娘のタチアナ・アラナ・デ・ソウザ・クレモニーニ被告に対しても、父と同じ容疑で24年3カ月の実刑判決が言い渡された。
また、DERSA元定住部長のジョゼ・ジェラウド・カーザス・ヴィレラ被告にも145年8カ月の実刑判決、同公社元職員のメルシア・フェレイラ・ゴメス被告には12年と15日の実刑判決が下された。
他方、連邦検察庁のラヴァ・ジャット特捜班は6日、連邦検察庁特捜部に対し、ジウマール・メンデス最高裁判事が、パウロ・プレット氏とアロイージオ・ヌーネス元外相(PSDB)が関わる裁判に関与できなくするよう求めた。
元外相とパウロ・プレット氏は2月19日に敢行されたラヴァ・ジャット作戦第60弾の捜査対象となっている。パラナ州のラヴァ・ジャット特捜班は、アロイージオ氏とメンデス判事が、無数の電話やメッセージを交わしていたことを突き止めている。
メンデス判事はPSDBのカルドーゾ元大統領によって最高裁判事に任じられており、かねてから同党寄りの判断を行うことで知られている。