サンパウロ州市警と軍警が6日、今年はカーニバルの期間中の殺人事件や窃盗事件が減ったと発表した。
1日(金)の0時から5日(火)の23時59分までの統計をみると、殺人事件は、63件が33件に47・6%減少。窃盗事件も、3152件が2996件にと、4・9%減少した。
また、銀行強盗は2件が1件に、車の盗難も、752件が586件に、強盗殺人も4件が2件にと、各々減少。強姦事件も41件が36件にと、12・2%減った。
市警や軍警は同期間中、「より安全なカーニバル作戦」と名づけた特別作戦を展開していた。巡邏活動などを強化した結果、補導された未成年者は93人。クリスマスや母の日などに外出許可をもらって刑務所を出たまま戻らなかったりした成人298人も、再逮捕された。
また、州道路警察も同日、カーニバル期間中の州道での事故は824件で、死者は21人だったと報告した。各地で行われた検問では、飲酒または酒帯び運転、ならびに呼気中のアルコール濃度検査拒否で1902人が検挙された。シートベルトを着用していなかったために検挙された人は6606人、危険な追い越しなどで検挙された人も2113人いた。ヘルメットなどの保護具を使わずにバイクに乗っていた運転手も36人検挙された。
なお、連邦道路警察が7日に発表したところによると、カーニバル期間中(1~6日)の国道での事故は、危険な追い越しが22%減った事などもあり、昨年同期の1518件が1157件へと24%減った。また、交通事故の死者は103人が83人へと19%、負傷者の数は1569人が1464人へと7%減った。
シートベルトの不着用は13%増の5206件だったが、呼気中のアルコール量の検査に引っかかった人は6万8153人中1959人(2・8%)で、5万2585人中1629人(3・1%)だった昨年より若干減った。
他方、バイクでのヘルメット不着用は1040件で44%、バイクに同乗していた子供は846人で、16%増えた。
(6、7日付アジェンシア・ブラジル、7日付G1サイトより)