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《ブラジル》2月インフレ率は0・43%=教育部門がインフレ牽引

フォルタレーザでの青空市の様子(参考画像・Ale Ruoso / flickr)

フォルタレーザでの青空市の様子(参考画像・Ale Ruoso / flickr)

 ブラジル地理統計院(IBGE)は12日、2月の広範囲消費者物価指数(IPCA・公式インフレ率)が0・43%だったと発表した。

 今年1月の0・32%との累積は0・75%、昨年3月から今年2月までの直近12カ月間の累積は3・89%となった。政府は今年のインフレ目標を「4・25%±1・5%ポイント以内」と定めている。

 大きく九つに分類された製品、サービス別業種中、6業種でインフレが進んだ。最も物価上昇率が高かったのは教育部門の3・53%で、食品・飲料品部門も0・78%上昇した。ただし、全体に及ぼす影響は食品・飲料品部門の方が大きく、全体の物価上昇率0・43%の内、0・19%ポイント分は食品・飲料品部門によるもので、教育部門は0・17%ポイント分を占めた。

 2月は毎年、新学期恒例の学費の値上げなどが影響し、インフレ率が高いが、今年の学費は平均4・58%の値上がりで、教育費全体も3・53%の上昇に止まった。この数字は、2月としては、3・47%の値上がりに止まった2008年以降、最も低い上昇率だった。

 食品部門では、フェイジョンの51・58%をはじめ、ジャガイモ25・21%、葉野菜類12・13%など、大幅に値上がりしたものもあったが、肉類や米は各々1・23%、トマトも5・95%などのデフレを記録。食品全体も0・04%値下がりした。

 その他にインフレ圧力となったのは、住居費の0・38%や、家具・調度品の0・2%、医療・個人衛生の0・49%などだ。

 他方、交通費は全体で0・34%値下がりした。中でも、航空券(マイナス16・65%)、ガソリン(マイナス1・26%)などが目立ったが、ジーゼル油や車用の天然ガスは値上がりした。衣類も0・33%値下がりした。

 中銀が11日に発表した週刊経済予測では、年間インフレ率は最終的に3・87%に落ち着くと見られている。(12日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルより)