首都ブラジリアのある連邦直轄区で、15日、武器を持って、同直轄区教育局に入ろうとした53歳の男性教員が逮捕された。
男性教師は、13日にサンパウロ州スザノで起こった学校襲撃事件の犯人が使ったのと類似のボウガンと、大型ナイフを所持していた。
地元軍警によると、男は教育局の庁舎に現れ、「ラファエル・パレンテ局長と話がしたい」と言った。男が取り乱していた様子だったので、守衛は軍警を呼んだ。男は抵抗するそぶりを見せたが、軍警たちは、身柄確保に成功した。この事件による死者、負傷者は出ていない。
拘束後、男が持ってバッグからは、大型ナイフ1丁とダーツ状の矢3本、ボウガン1丁が発見された。
「『局長に面会し、これらの武器を見せ付けたかった。そして自殺するつもりだった』と男は語っている」と警察は発表している。
「パコ・ブリット直轄区知事代理は、教師の即刻停職処分と、懲戒管理手続きの発動をきめた」と、ラファエル・パレンテ連邦直轄区教育局長はツイートしている。
さらに同局長は、連邦直轄区内の生徒への脅迫行為も、教育局は関知しているとして、「保安安局、ならびに全ての直轄区政府の諜報スタッフは、直轄区内の学校で隠密捜査に入っている」とツイートした。
武器を持って局内に侵入した男性教師の身元はまだ確認されていない。(15日付アジェンシア・ブラジルより)