ブラジル連邦下院議会は14日、1月25日にミナス州ブルマジーニョで発生した鉱滓ダム決壊事故の犠牲者と、救助活動を行った消防士への顕彰式を開催、10州と連邦直轄区の消防士約400人が参加したと14日付現地サイトが報じた。
ミナス州防災局によると、これまでに死亡が確認されたのは203人で、105人が依然、行方不明のままだ。この事故では、有毒な鉱滓がパラオペバ川に流れ込み、環境被害も引き起こしている。
顕彰式を司ったのはギリェルミ・デリテ下議(進歩党・PP)で、消防服を着て壇上に立ち、「過酷な救助活動の現場で、疲れたと文句をいった人は誰もいなかった。全員が無私の精神で、命を救うことに徹した」と救助活動を行った隊員を称えた。
ミナス州消防局の司令官、エジガル・シウヴァ大佐は、「消防士の働きが認められ、国民にとって有益な機関のひとつの例として広く知らしめられたことは極めて重要。議会で顕彰されることで、ブラジル中の消防士の日々の努力が社会に認められた思いだ」とした。
シウヴァ大佐によると、ミナス州の消防士のほか、12の州と連邦直轄区の消防士、合わせて750人と、イスラエル兵130人が関与した。ブルマジーニョダム決壊事故の救出作戦は、災害救助作戦として史上最大規模だったという。
13日には決壊事故に関する上院議会調査委員会(CPI)が設置された。CPIの開催日は未定だが、最初の会合では、ファビオ・シュヴァルツマンVale前社長と、Valeの暫定社長エドゥアルド・バルトロメオ氏を呼び出すことが決定している。