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《ブラジル》経済基本金利(Selic)=8会合連続で据え置く=新総裁就任後の初会合は満場決着

ブラジリアの中銀ビル(Antonio Cruz / Ag.Brasil)

ブラジリアの中銀ビル(Antonio Cruz / Ag.Brasil)

 2月末にロベルト・カンポス・ネット氏が新たに中銀総裁に就任して以来、初めてなる通貨政策会議(Copom)が19、20日に開催され、経済基本金利(Selic)は満場一致で年利6・5%据え置きとなった。20、21日付現地各紙、サイトが報じた。

 Selicは、昨年3月にレアルプラン採用以来最低値の年利6・5%まで下がり、その後8会合連続での据え置きとなった。今回の決定は、大方の金融関係者の予想通りで、発表に驚きの声は少なかった。

 Selicはインフレの“調整弁”だ。今月12日に発表された2月の広範囲消費者物価指数(IPCA・政府採用の公式インフレ率)は0・43%で、2月締めの直近12カ月累積では3・89%と、今年の目標値4・25%±1・5%ポイント(2・75~5・75%)に収まっていることから、据え置きの判断となった。

 6・5%で一旦底を衝いたかに見えるSelicだが、インフレリスクが少なく、景気回復の勢いも弱い事から、金融関係者からはさらなる利下げの予想も出ている。