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《サンパウロ州》今年の夏は水害による死者が急増 サンパウロ市はこの20年で最大の雨量

 20日から暦の上の秋になったが、サンパウロ州ではこの夏、水害による死者が激増したと、21日付現地紙が報じている。

 この夏の3カ月間のサンパウロ州での水害による死者は、サンパウロ市7人、それ以外の市31人の合わせて38人だった。17/18年の死者は、サンパウロ市4人、それ以外の市6人の計10人だったから、3・8倍に増えたことになる。

 死亡原因のトップは大水(洪水や濁流)で、川に落ちたり、濁流に飲まれたりして命を失った人が14人いた。土砂崩れでは10人、落雷では7人、家屋崩壊では4人が犠牲となった。

 また、38人中の14人が、先週はじめにサンパウロ大都市圏を襲い、10日夜から11日朝までの12時間で記録的豪雨を記録した大雨によるものだ。

 また、この夏にサンパウロ市で降った雨は894・3ミリで、1995年の観測開始後では、95~96年に記録した922・4ミリに次ぐ2位だ。つまり、同市では、この20年間で最も雨が降った夏ということになる。この数値は、平年の夏の平均雨量の36・4%増しだった。

 また、この夏の最高気温は2月2日に記録した36・7度、最低気温は1月26日に記録した16・1度で、寒暖差の激しい夏でもあった。