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東西南北

 かなりの極右派として有名なエルネスト・アラウージョ外相が、「ナチスは左翼から生じた」と発言し、話題を呼んでいる。これは、ユーチューブ上のブラジルの右翼系チャンネルに出演した際、実際に持論を述べて語ったものだ。この発言は、ブラジル国内の学者のみならず、本国ドイツでも問題視されている。同国の国営放送「ドイッチェ・ヴェレ」は同外相の発言に対し、「わが国のナチス研究の学界ではほぼ相手にもされていない考え方」と否定的な見解を発表している。こうしたところで問題を作ると、ベネズエラ問題などでの説得力も落ちるから、何とかしていただきたいのだが。

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 サンパウロ州サントス市で25日、19年ぶりとなるサランポ(はしか、麻疹)の域内感染者が報告された。患者は同市マクコ地区に住む4歳女児で、州外に旅行もしていないため、域内感染認定第1号となった。このため、彼女が在籍する学校の生徒や教職員、近隣住民などが予防接種を受けたという。同市では、2月18日にMSC社のクルーズ船の乗客・乗員13人が麻疹に感染していたことが発覚。以後、同船乗客の同市市民が発症するなど、21人の感染が確認されている。被害が拡大せぬよう願うばかりだ。

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 ペルーで開催中のサッカーU17南米杯グループリーグで、ブラジル代表は28日、コロンビア代表に3対2の接戦ながら勝利した。これで、3戦で2勝1分。ブラジルが入っているグループは、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビアと強豪国が集中しており、心配されていたが、今日のアルゼンチン戦で負けても、1点差までなら決勝リーグ進出となる。