ラヴァ・ジャット作戦で逮捕中のサンパウロ州高速道開発公社(DERSA)元理事のパウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ(通称パウロ・プレット)容疑者が、スイスで見つかった隠し口座四つが自身のものであることを、サンパウロ州税務局で認めたことがわかった。2日付現地紙が報じている。
パウロ・プレット容疑者は、サンパウロ州政府の高速道建設などの事業にまつわる贈収賄工作などに関わり、民主社会党(PSDB)のオペレーターとされている。同容疑者はすでに145年の実刑判決を受けているが、これまでも疑われていたスイスの隠し口座が自分のものであることを、遂に認めはじめたという。
この4口座には、総額3500万スイスフラン(1億3700万レアル相当)の預金がある。
関係者によると、パウロ・プレット氏がこうした自白をはじめたのは、自分自身の会計責任を問われることを避けると共に、テメル政権下で外相も務めたアロイージオ・ヌーネス氏ら、DERSA絡みの汚職関与が疑われているPSDBの政治家を捜査の対象外にさせることを目的にしているのではないかという。
パウロ・プレット氏は3度逮捕されており、初回逮捕後は報奨付供述に応じる姿勢を見せたが、人身保護令適用後に弁護士が交代したことで供述を放棄した。以前用意した供述内容には、自分が関与した汚職約70件が含まれていたという。