大阪サンパウロ(聖)姉妹都市協会(吉川秀隆会長)の招致で2月22日から約2週間訪日していた飛瀬(とばせ)マリア・ジュリアさん(21、三世)が帰伯し、研修を終えた報告のために来社した。
飛瀬さんは昨月11日に帰国。日本滞在中は大阪府を中心に東京、京都、兵庫、岡山などを訪問した。大阪大学の見学や弁護士事務所の視察、ホームステイ、海外移住と文化の交流センター(旧国立移民収容所)の訪問等を行い、充実した2週間を過ごした。
大阪大学では日本の司法制度の説明を受けた。ブラジルのそれと比較し「日本は時間で区切って裁判を行い2~3年で長いと言われましたが、ブラジルは2~3年では早いくらい」とその違いに驚かされた。
また、兵庫県神戸市では海外移住と文化の交流センターを訪問し、祖父母が出発した船の名前を調べる等ルーツに触れた。飛瀬さんは移住後の歴史は学んでいたが、移住収容所や船での生活を知ったのは初めて。「祖父母の苦難の詳細を知り、子孫として頑張らなきゃと思った」と身が引き締まったという。
飛瀬さんの訪日は3回目だが、初めて社会人として訪れ、今まで得られなかった経験ができた。再び訪日したいのは勿論、「社会人として日本で生活してみたい」と目を輝かせた。