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最後の日系文学、第61号刊行

本の装丁

 最後の『ブラジル日系文学』第61号(発行者=武本憲二、編集者=中田みちよ)が3月に刊行された。
 今号では武本由夫特集号として、特別寄稿『「武本文学賞」創設前後―その知られざる背景―』(伊那宏)を掲載。三十六年間継続した武本文学賞の創設時の思い出を紹介。“難産”の末に生まれた同文学賞の始まりからこれまでを辿る。また、日系人のうた「…また一つ、邦字紙のともし火が消えていく…」(小塩卓哉)では、18年末に廃刊となったサンパウロ新聞をきっかけに、世界的な日系日本語新聞の危機を取り上げている。
 その他、随筆や詩歌、ブラジル文学翻訳などを掲載。日語版は176項で、ポ語版は58項。
 問合せは、同事務所(電話=11・3203・2018、メール=secretaria@nikkeybungaku.org.br)まで。