ブラジル日本民謡協会サンミゲル支部(森重キク支部長)が主催する「第25回サンミゲル民謡愛好会大会」が3月24日に、同地の日系文化体育協会会館で30人余りの参加者によって催された。
松浦アントニオ副支部長は、「民謡界でも高齢化が心配されており、年毎に出演者が少なくなっているなかで開催された。日本民謡協会に多々ある支部の中でも、支部大会をするのはここだけ」と胸を張る。
30年余りも務めてきた森重支部長が退任し、小渕トミさんが新支部長に就任することが当日発表された。102歳の右田守幸(もりゆき)さん、89歳の森重キク・松浦アントニオ・田中キヨの3氏を合わせた4人が高齢者表彰され、ブラジル日本民謡協会の塩野彰会長から表彰状と記念碑が手渡された。
当日は高齢者から若い人、中には6歳や12歳の子供の姿まであった。遠くはピラシカーバやタウバテから駆けつける人もおり、みな元気良く楽しく歌った。
日系人だけでなく、非日系人の若者も数人参加し、参加者がびっくりほど上手な歌いっぷりをみせ、みなを感動させた。海藤司さんの生徒も参加しており、伴奏にも非日系人の姿が見られた。
婦人部が丹精こめて作った昼食が振舞われ、和やかなひと時をすごした。