ホーム | ブラジル国内ニュース | ロラパルーザ・ブラジルが開催 8回目を迎える今年の目玉は?

ロラパルーザ・ブラジルが開催 8回目を迎える今年の目玉は?

ロラパルーザの会場イメージ(本紙スタッフ撮影)

 5日より、サンパウロ市では毎年恒例となったロック・フェスティバル、ロラパルーザが開催される。2012年に始まったロラパルーザは、今年で8回目を迎える。

 ロラパルーザは昨年同様、インテルラゴス・サーキットで3日間開催される。昨年は、この開催日増加が功を奏し、同イベントでは史上最多となる20万人を超える動員数を記録した。

 一昨年のロラパルーザには、メタリカ、ザ・ストロークス、昨年もレッドホット・チリ・ペッパーズにパール・ジャムといった、そのバンドだけで多くの観客動員が見込めるベテランの目玉が存在した。今年は、そうした飛びぬけた実績組はいないものの、その分、若さで勝負する、フレッシュな顔ぶれが並んでいる。

 初日のヘッドライナー(トリ)をつとめるのは、現在、イギリスの若手バンドで最も人気の高いアークティック・モンキーズがつとめる。イギリスからは、人気急上昇中のバンド、THE1975と、着実に人気を上げてきているフォールズも参加。現在のイギリスを代表する、いずれも30歳前後の若い三つのバンドが顔を並べることになる。

 また、2014年のグラミー賞の主要部門を独占した男性歌手のサム・スミス、類稀なギターの才能とファッション・センスで注目を集めている女性ロックシンガー、セイント・ヴィンセントなど、目玉が少なくない。

 2日目のヘッドライナーはアメリカのバンド、キングス・オブ・レオンがつとめる。彼らは先週開催されたチリ版、アルゼンチン版のロラには参加しておらず、ブラジル独自の出演となる。このバンドは2010年以降、サンパウロ市内、もしくは郊外で行われたイベントで過去3度、メイン・アーティストとしての出演実績があるなど、サンパウロ市民からの人気が高い。

 この日はほかに、90年代に世界的に一世を風靡した黒人ロック歌手のレニー・クラヴィッツや、へヴィ・メタルにエレクトロの要素を加え人気のイギリスのバンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズン、ヒップホップの新ジャンル「トラップ」において、とりわけ10代の子どもたちの間で抜群の人気を誇るアメリカのラッパー、歌手のポスト・マローンが出演する。

 3日目のヘッドライナーは、現在世界最高の実力派ラッパーと呼ばれるケンドリック・ラマーだ。ケンドリックは、アメリカの権威ある文学賞、ピューリッツァー賞をラップの歌手で初めて受賞する偉業を昨年成し遂げたばかり。ブラジル人がその実力を生体験するのは、今回の公演が初めてとなる。

 3日目は、アメリカの人気ヒップホップ・バンドのトウェンティワン・パイロッツ、70年代の伝説のハードロックバンド「レッド・ツェッペリン」の再来との呼び声の高いグレタ・ヴァン・フリートなども出演する。

 詳細は公式サイトhttps://www.lollapaloozabr.com/で