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《ブラジル》大統領府=250の大統領令の取消を宣言=官僚機構の簡素化狙い

 ボルソナロ政権は、政権発足から100日を期に、1889年から今日までに出された大統領令の内、実情に合っておらず、現場を混乱させている、または有効性を失っているものなど、およそ250の大統領令を取り消していくと、10日付現地紙が報じた。
 “レヴォガッソ”(「一斉取り消し」の意)と名づけられたこのオペレーションは、政権発足100日を記念する11日の式典と同時にスタートする。担当者たちは今日まで、過去に出された大統領令約3万件の分析を行ってきた。
 レゴ・バロス大統領府広報官は、「政府は既存の法的枠組みをよりシンプルなものに作り変えようとしている。250の過去の大統領令一斉取り消しはそのための第一歩。明らかに不必要なものを取り除いた後は、法的安全性を保ちつつ、簡素化できる法令はどれかを精査する。こうして複雑な官僚制度を一掃し、透明性と利便性を高めていく」と語った。
 取り消される250の大統領令の内、98は経済省関連部門で、80は国防省関連部門、11は法務省関連部門だ。農務省、インフラ省、外務省関連は、それぞれ10個ずつ取り消しとなる。
 大統領府によると、すでに存在しない省庁の昇格や報奨の規定、終了したプログラムや、もう存在しない企業に関する大統領令も存在する。
 ボルソナロ大統領も9日の午前中に、「官僚機構を複雑にしているだけで、何の役にも立っていない、不必要な過去の大統領令のレヴォガッソを行う」とツイートした。