【既報関連】ミナス州市警は、1月25日に発生したブルマジーニョの鉱滓ダム決壊事故による行方不明者の一部は、賠償金の受け取りなどを狙い、虚偽の捜索願などを出していたとして捜査を行っている。市警は11日、不正やミスが疑われる行方不明者16人の名をリストから抹消。現在の行方不明者は52人になったと、12日付現地紙が報じた。
市警が行方不明者の数を減らすのはこれで2回目だ。1回目は17人の名が消されており、不正の疑いまたはミスの訂正で行方不明者リストから消された人は33人になった。11日までに確認された死者の数は225人だ。
市警は「警察の捜査によって、間違って行方不明者扱いにされてしまった事が分かったりして、『行方不明者リストから名前を消して欲しい』と要請する人も出ている」とした。また、生存が確認され、リストから外された例もあるという。
市警発表の文書には、「賠償金を不正に受け取る目的で、わざと行方不明だとしていたが、その後、不正発覚を恐れて取り消された例もある」と書かれてもいる。
2月には「泥水の直撃で崩壊した宿泊施設に泊まっていた妻と娘を失った」と嘘の供述をしていた男が捕まり、3月には「事故で娘を失った」との嘘が発覚した女が現行犯で捕まった。
賠償金の不正受給目的で行方不明と届けられているケースがないかの捜査は今後も続けられる。