ニューヨークの博物館が、同館で行われることになっていた、ボルソナロ大統領を表彰するイベントの開催を拒否する声明を出していたことがわかった。16日付ブラジル国内紙が報じている。
ボルソナロ大統領はブラジル/米国商工会議所による「今年の人物」に選ばれており、表彰式を兼ねた晩餐会が5月14日にニューヨークのアメリカ自然史博物館で行われることになっていた。
だが14日、同博物館は「我々の働きや団体としての意義を考慮した場合、この場所はブラジル/米国商工会議所の晩餐会の場にふさわしくない」として、このイベントは他の会場で行われることになるだろうと発表した。
同博物館は先週から、ボルソナロ大統領が過去に行ってきた環境問題に対する言動を問題視する人や団体から、「相応しくない人物を称えるイベントをやるのか」との批判を受けていた。12日にはビル・デブラシオ市長も、ラジオ局の取材に対し、「ボルソナロ氏は人種差別や同性愛者差別の問題のみならず、今後のアマゾンの森林保護においても危険な存在だ」との批判を行っていた。
ブラジル連邦政府は、このことに関するコメントを発表していない。