現在、環境省の要職は12人までが軍警や陸軍出身者で独占されていると、19日付エスタード紙が報じている。
リカルド・サレス環境相は18日、国立再生可能天然資源・環境院(IBAMA)企画担当理事だったルイス・エドゥアルド・ヌーネス氏を解任した。
後任予定者のルイス・グスターヴォ・ビアジオーニ氏は定年退職したばかりの元軍警で、最近までサンパウロ州の環境警察に勤務していた。
16日には、IBAMAサンパウロ州支部長に、やはり軍警出身のダヴィ・デ・ソウザ・シウヴァ氏が指名されている。
また、17日には、サンパウロ州環境警察の司令官だった軍警のオメロ・デ・ジオルジェ・セルケイラ氏が、生物多様性保全のためのシコ・メンデス研究所(ICMBIO)の所長に指名された。
IBAMA、ICMBIOは共に環境省を代表する機関だが、そこを含めると、現在、同省の要職者の内、12人までが軍警、もしくは陸軍の人材で占められている。
これはボルソナロ大統領の意向で、「環境省を特定のイデオロギーから切り離す」ことを目的としているという。
また、サレス環境相とIBAMAやICMBIOの不和も深刻だ。前者は先週、同環境相から油田の入札規定見直しを求められた。また、ICMBIOの所長交代は、同所職員らがサレス氏が同席するイベントに出席しなかったからだという。