「朝スッキリ目覚められる人はいますか?」――米国カリフォルニア州倫理法人会の飯田隆会長が問いかけると、会場では自信が無さそうにパラパラと手が挙がった。
サンパウロ倫理法人会(須郷清孝会長)主催のモーニングセミナーが20日にサンパウロ市ニッケイパラセホテルで開催され、飯田会長の話を聞きに23人が出席した。講演テーマは「即行即止」。そのために重要な「朝起きの勧め」の実践について語った。
飯田氏は、速やかに行動しチャンスを掴む「即行」と、問題に気づいたらすぐ行動を止める「即止」が「成功・健康の秘訣」と強調。
「即行」のために、ただ単に早起きしてダラダラするのでなく、「パッと目が覚めてすぐに活動に入る」という起床方法を勧めた。利点として「仕事の効率が良い」「悪いことをしない」「スラスラ物事が運ぶ」「余裕が生まれる」「勘が鋭くなる」「思考力が高まる」「運が良くなる」の7点を挙げた。
「即止」の例として、自身が飲食店経営を行なっていた時の体験を紹介。「問題は気づいた時にすぐ止めないと損をする」と説いた。
また、自分が変わる運動として「100日実践」を奨励した。まずは100日実践しようという目標でやり続ければ、いつか習慣になるとの極意を説いた。
最後に、「自分が変われば、他人が変わり、社会も変わる」と倫理の教えを諭すと、出席者らに共感の輪が広がった。
講演会に初めて参加した渡会(わたらい)ヨシヒロ・ラエルシオさん (65、二世)は友人に誘われ、倫理法人会のHP等を読み予習し講演会に臨んだ。講演会の内容は「とても良かった」と微笑みつつ、「どうやって訓練して身につけられるかまだイメージがついていない。また講演会に参加して、少しずつ学びたい」と今後も参加する意欲を示した。
片山ブルーノさん(37、三世)は、フェイスブックで倫理法人会の事を知り16年に入会した。自分の人生を助けてくれる同会の考えに共感したとし、「教えはシンプルだけど、実践するのは難しい。今日の話も良かったが、毎日の訓練が必要だ」と語った。