【既報関連】ブラジル民間航空監督庁(ANAC)が23日に発表したところによると、今年3月のアヴィアンカ社の国内便利用客は昨年3月比で10%減り、国際便に至っては47%減ったことが分かったと、22、23日付現地紙・ニュースサイトが報じた。
昨年3月のアヴィアンカ社の有料国内線利用客の総数は97万8231人、国際線は4万832人で、今年3月は国内線88万497人、国際線2万1594人だった。ANACによると、3月のアヴィアンカの国内線シェアは昨年同月の14・1%から12・6%まで低下した。シェア1位はGol航空の34・1%で、2位はラタンの31・8%、3位はアズールの21・2%だ。
アヴィアンカ社は昨年12月に民事再生手続きを申請した。同社は機体をリースして営業を行っているが、リース料の支払い延滞が理由で、オーナー会社への機体返却を司法当局から命じられている。
アヴィアンカ社は、民事再生手続き開始時には43機の機体を使って営業していた。だが、その後、リース料延滞による機体の強制返却により、使える機体が減り、運航便のキャンセルが相次いだ。今週も、これまで利用してきた25機中18機の返却を始めており、4月の営業成績はさらに下がることが濃厚だ。
23日午前までのデータによると、同社は22日に96便が欠航。その後も23日は128便、24日は148便、25日は159便、26日は176便、27日は170便、28日は168便の欠航が決定している。
アヴィアンカ社の国内便は19~21日、パスコア期間中も合計612便が欠航した。アヴィアンカ社は「乗客には前もって欠航を伝えた」としているが、乗客の中には「欠航予定便リストの中に自分の乗るはずだった便が載っていなかったので空港にきた。チェックインの段階で知らされて返金も何もない」と憤慨する乗客もいた。
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