ボルソナロ大統領が「農地内への不法侵入者への発砲は無罪」としたいと発言して物議を醸しているが、日本人としてはこれを聞くと、1992年に大きな波紋を呼んだ、米国での「日本人留学生殺人事件」を思い出してしまう。これは当時高校生だった日本の交換留学生がルイジアナ州でのハロウィン・パーティの訪問先を間違え、入り口で迷っている間に殺された事件だ。本件の被告は最終的に刑事裁判で逆転有罪となったが、民事裁判では「家宅侵入」が有効とみなされたのか、無罪判決となった。ボルソナロ大統領の主張だと、こういう場合も正当防衛が認められてしまいそうで気になるのだが。
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4月のサンパウロ州の主要水系の降水量は、コチア水系以外は全て100ミリを超しており、雨季を終えた後とは思えない雨の降り方だった。156ミリと、3月の降水量並みに降ったカンタレイラ水系は、4月30日午前9時の時点で58・7%まで水位が上昇。アウト・チエテやグアラピランガでも、ここ数年到達したことのない93%という水位にまで達している。ただ、本日付本面で報じた海での事故のようなものは、もう、そろそろ勘弁してもらいたいが。
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今日1日は、「労働者の日」で祝日となる。週の半ばの休日なので、連休のときのように公共機関の対応時間が極端に変わることはないが、車のロディージオ(ナンバープレート末尾番号による乗り入れ規制)は行われないのでご注意を。また、水曜日ということで、今日はサッカーの全国選手権の試合も多く開催される。サンパウロ市を本拠とするコリンチャンス、パルメイラス、サンパウロはいずれも今日、試合に臨む。
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