「天皇陛下がブラジルに来られたのは、良い思い出です」――ニコニコと人懐っこい笑顔を見せたのは、モジ秋祭りに参加していた斉藤マリオさん(83、二世)。78年に皇太子同妃両殿下(当時、現上皇上皇后両陛下)がご来伯した際、モジ市最古の入植地コクエラで日本人会の役員を務めていた。
その当時に、皇太子妃両殿下はコクエラ農産展を見学し、日本人会館前に「皇太子同妃両殿下御来伯記念」と書かれた記念碑の除幕式を行った。それを思い出すかのように上を見上げた斉藤さんは、「陛下が凄すぎて。自然に頭が下がる方だった」と語る。
今でもテレビ等で皇室の番組があるとつい見てしまうという。斎藤さんは「ここコクエラに来てくださったことは忘れません」と感謝の思いを口にした。